- 公式LINEのタグとは?
- タグの付け方とオーディエンスの作成方法
- タグ(オーディエンス)を使った一斉送信とステップ配信の方法
公式LINEでタグを活用して一斉送信するには?
公式LINEでタグ(ユーザーの条件ごと)に一斉送信をするには「手動でのタグ付け+オーディエンスの作成」が必須となります。

今回は公式LINE「タグ」の活用方法について解説します!
公式LINEのタグとは?
まず大前提、公式LINEのタグとは?
一言で表すとユーザーのプロフィールや情報を管理できる機能です。
例えば、「男性」と「女性」といったタグを作成して、男性ユーザーには「男性」タグを付け、女性ユーザーには「女性」タグを付けることで、それぞれに合った内容で一斉送信が可能になります。
ステップ配信の条件分岐にも活用できるので便利です。
作成したタグを活用して、絞り込みで一斉送信をするにはオーディエンスを使用する必要があります。
公式LINEのオーディエンスとは?
オーディエンスは主に8種類の機能があります。
メッセージ送信やステップ配信などで条件によって分岐「〇〇のユーザーにはメッセージを送信しない」など、ユーザーのグループ分けができる機能です。
オーディエンスのタイプと内容
オーディエンスのタイプ | 内容 |
---|---|
メッセージクリック | 過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンス(50人以上) |
メッセージインプレッション | 過去に配信したメッセージを開封したユーザーを対象にしたオーディエンス(50人以上) |
リッチメニュークリック | リッチメニューをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンス(50人以上) |
リッチメニューインプレッション | リッチメニューを表示したユーザーを対象としたオーディエンス(50人以上) |
友だち追加経路 | 特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にしたオーディエンス(50人以上) |
チャットタグ | チャットに付けたタグを対象にしたオーディエンス |
ユーザーIDアップロード | TXT、CSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成するオーディエンス |
ウェブトラフィック | LINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンス(50人以上) |



ここからは実際の画面を見ながらユーザーにタグを付ける方法を解説します!
ログインからチャット画面まで
公式LINEアカウントにログインする
まずは公式LINEにログインしてください(ログイン画面はこちらから)
ログインすると「アカウントリスト」画面が開くので、タグを設定するアカウントを選択してください。


チャット画面を開く
アカウントを選択すると下記画面(ホーム画面)が開くので、画面上部の「チャット」を選択してください。
応答設定でチャットがOFFのままの場合は、チャットをONにしてください。


タグを付ける手順
タグ付けしたいユーザーを選択
「チャット」を選択すると下記画面が開くので①〜②を選択してください。


- タグ付けしたいユーザーをトークリストから選択してください。
- 「タグを追加」ボタンを選択してください。
タグを編集画面から実際にタグを付ける
「タグを追加」を選択すると下記画面が開くので付けたいタグ名を入力してください。
タグ名を入力


入力後にEnterを押した状態







ユーザーのアイコン下に反映されていれば完了です!
新たなタグを付けたり、付けたタグを削除する場合は、タグの右横にある鉛筆マークのアイコンを選択して、タグ編集画面を再び開いて設定してください。
今回は「20代」「男性」「会社員」といった3種類のタグを付けました。
一度作成したタグを別ユーザーに付ける場合
先程の手順で一度タグを作成すると、タグ編集画面の下部「既存のタグ」に自動で反映されます。
今回は入力せずに選択するだけでタグを付けることができます。





必要なタグは追加して各ユーザーにタグを付けていきましょう!
タグを付けるときの注意点
タグの作成数と1人のユーザーに付けれる数は上限あり
公式LINEではタグの作成数と1ユーザーに対する付与数に上限が設けられています。
また、2025年3月4日(火)に「チャットProオプション」のリリースが予定されており、タグの作成数や付与数のみでなく、今までの形態に変更があります。
現在(無料) | 3月4日以降(無料) | 3月4日以降(有料) | |
---|---|---|---|
月額料金 | 0円 | 0円 | 3,000円/月(税別) |
タグの作成数 | 200個 | 5個 | 300個 |
1ユーザーへのタグ付与数 | 10個 | 1個 | 30個 |
タグの作成数と1人のユーザーに付けれる数は上限がある
こちらの設定では、土日祝も同じ時間のみしか反応しません。
土日祝を設定する場合は、時間を変えた(土日祝用の)新たな応答メッセージを作成し、手動でON・OFFを切り替えるか、こちらのテンプレ自体の時間を手動で切り替えるかの二択です。



ユーザーへのタグ付けができたら、次はオーディエンスを作成してみましょう!
オーディエンスの作成方法
オーディエンス作成画面を開く
ホーム画面に戻り「データ管理」フォルダ内の「オーディエンス」を選択してください。


オーディエンスを作成
初めてオーディエンスを作成する場合は下記画面が開くので、「オーディエンスを作成」ボタンを選択してください。


オーディエンスタイプを選択
「オーディエンスを作成」を選択すると下記画面が開くので、オーディエンスタイプを選択してください。




オーディエンス名の変更とタグ選択
オーディエンスタイプを選択すると下記画面が開きます(この際、先程チャット画面で作成したタグが表示されています)


今回の例では「会社員タグ」にて作成する場合、オーディエンス名も「会社員」にしました。
オーディエンスを保存
オーディエンスを作成するタグを選択すると下記画面が開きます。


「保存」を選択して下記画面が開けば完成です。





あとは右上の「作成」ボタンから、他のタグも同じ手順でオーディエンスを作成しましょう!
公式LINEでは複数のタグをまとめて一つのオーディエンスにすることはできません。
オーディエンスを活用した一斉送信の送り方
タグ付け→オーディエンスの作成が完了すれば、絞り込みでの一斉送信が可能となります。



ここからは実際の画面を見ながら一斉送信の送り方を解説します!
メッセージ作成画面を開く
ホーム画面に戻り「メッセージ配信」フォルダ内の「メッセージを作成」を選択してください。


絞り込みとオーディエンスの設定
「メッセージ作成」を選択すると下記画面が開くので、配信先を「絞り込み」に選択します。
すると、「オーディエンス」の項目が出現するので鉛筆マークを選択します。


あとはオーディエンスを「含める」か「除外する」かを選択(未選択でも可)最後に追加を選択してください。
選択前


選択後


今回は全てのオーディエンスを「含める」に設定した例です。
この設定で「20代・男性・会社員」タグが付いているユーザーのみに絞って配信することができます。
1回のメッセージで選択できるタグは最大で10個までです。



活用方法は様々なので、ご自身のアカウントに合ったやり方で色々と試してみてください!
オーディエンスを活用したステップ配信の送り方
ステップ配信作成画面を開く
「ホーム」から「ステップ配信」を選択し「新規メッセージを作成」を選択してください。
「テンプレートを使用」でもOKです。


条件分岐を追加


条件分岐を追加
メッセージ設定から「ステップを追加」→「条件分岐を追加」を選択してください。


「条件分岐を追加」を選択すると「条件1」が出現するので選択してください。


条件ラベルとは
ディフォルトで「条件1」と表示されている部分です。管理しやすいように、分かりやすい名前に変更することをオススメします。
今回は「20代・男性・会社員」と設定しました。
あとは目的に応じた条件で、オーディエンスを「含める」か「除外するを選択してください(未選択でも可)


メッセージを追加
オーディエンスの追加が完了したら次はアクション設定です。
今回の例では「20代・男性・会社員」に1日後、どういったアクションをするか?といった部分です。
下記のように緑のプラス印を選択し「メッセージを配信」を選択してください。
緑のプラス印は、カーソルを近づけると出現します。


「メッセージを配信」を選択すると、メッセージボックスが出現するので選択して①〜③を設定してください。


- メッセージラベルとは:メッセージ内容を一目で分かりやすくするためのラベルです(ユーザーには表示されません)必要に応じて
- 配信時間帯とは:ユーザーに配信される時間帯を1時間単位で設定できます(1時間未満の細かな設定はできません)※必須
- メッセージに限らず、リッチメッセージ・カードタイプメッセージ・クーポンなどの配信もできます(追加を選択することでパックで送信することも可)※必須





分岐は5パターンまで作成できます。目的に応じてオーディエンスを作成→ステップ配信で活用してください!
よくある質問
以下に「タグ付け・オーディエンスを活用した一斉送信とステップ配信」に関してのよくある質問をまとめました。
タグを付けたことはユーザーにバレますか?
ユーザーにタグを付けても、タグを付けたことがユーザーにバレることはありません。
タグを自動で付与することはできますか?
現状の公式LINEアカウントでは、タグを自動で付けることはできません
まとめ
タグは目的に応じてグループ分けすることができる公式LINEの中でも便利な機能の一つです。
- 公式LINEでのタグ付けは全て手動で行う必要がある
- タグは付与するだけでなく、オーディエンスを作成することで活用幅がUP
- 絞り込みでの一斉送信やステップ配信にはオーディエンスの作成が必須
自動化することができない点が残念ですが、アップデートに期待しましょう。
上手く活用すればターゲットに絞って配信することができるので、メッセージ数の節約にも繋がります。